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未解明の体験談/第十五話「夜道のびっくりものたち」
2007 / 09 / 14 ( Fri )
第十五話「夜道のびっくりものたち」

時々仕事の都合で家に帰るのが遅くなることがある。
その家路に着くまでに体験した出来事を今回のお話としよう。
その現象は季節などの関係もなく起こった。
ただ一つの共通点は夜であったこと。

それは仕事の帰りに起きた。
辺りはもうすでに暗くなり、街灯に照らされて明るくなっている場所と照らされずに影になっている場所が明確に分かれていた。そんな都会の夜道を自転車のライトを点けて、家路に着く途中のことだった。
前触れは空気の震えを感じたときからだった。空気が振動して起きるヴヴヴというような音が聞こえ始めてからだった。聞きようによっては、何かが唸っているようにも取れる音。唇を震わせて出るような速くて定期的な振動音ではなかった。どちらかというと、不定期でゆっくりとしたヴ、ヴ、ヴ、というような音だった。
そして、その音は、私が自転車をこいで進めば進むほど、大きくはっきりと聞こえてくるのだった。それでも私は気のせいだと思って、音がはっきりと聞こえる方に進んでいった。まあ、家路に近づけば近づくほどに音は大きくなっていったのだから、仕方ないことと言えば仕方ないことだった。

そして、あるとき、その音はピークに達した。どこがピークなのかはわからないが、少なくともそう思える音が聞こえたのだ。それは完全に人のうめき声だった。
これはちょっとまずいかなという思いが心をよぎった瞬間、目の前に人影が飛び出してきた。急いでハンドルを切ってブレーキをかけたが、不意の出来事だったため間に合わず、そのまま人影にぶつかってしまった。
しかし、その時に起きるはずの衝撃は一切なかった。てっきり目の錯覚だったのかと、後ろを振り返ると、そこには、いた。人影、いわゆる人のシルエットをしたもの。
せいぜい、目と鼻と耳と口がどこについているのかがわかる程度の何かが倒れ、そして起き上がってきた。その影のようなものが口のような所から先ほどから聞こえていたうめき声を出しながらゆらゆらとこちらに近づいてくるのが見えた。

ゾンビなんでしょうかねえって思いながら、急いで自転車をこいで、その場を離れた。後ろからはうめき声が聞こえていたが、徐々に小さくなっていった。後ろからの声は完全に消えてしまったが、安心はしていなかった。何故なら、前からも、その声は聞こえてきたからだ。
前方をしっかりと見据えて集中してぼやけたものが見えたら回避ということを繰り返して、端から見ればふらふら蛇行運転を続けて、ようやく家路に着いた。

自転車を下りて、家の玄関に向かい、玄関を見てから足を止めた。玄関で待っていたのだ。玄関に座り込み、うつむいたままの格好で、その人影はうめいていた。
私が見ていることに気がついたのか、顔を上げて見上げてきた。
私には躊躇している時間はないと、判断した。何故なら後ろからもまだまだ来ているからだ。すぐにその玄関の影を踏みつぶして、家に入った。
影は踏みつぶされたことに気がつかなかったのか、さっきと同じ姿勢で座り込んでいた。ただ違っていたのが、首を180度後ろに向けて、私のことを見ていた。

私は扉を閉めて、しっかりと鍵をかけた。そのまま、階段を駆け上がり、3階の窓から、そっと下を覗いた。
すると、そこには、やっぱりいたのだった。たくさんの影が家を囲むように密集していた。その無数の影達はしばらくの間、家の周りでうめき声をあげていた。
当然のことではあるが、朝になると、その影達は消えていた。その影が何者であったのかは、直接本人達と話していたわけではないので、知る由もなかった。
少なくとも、その晩からは、家に帰るのが遅くなるたびに毎夜見るようになった。

ここで、私の話はおしまいである。だから、ここからはワンポイントアドバイス。
もしも、闇の中に何かを見つけても、恐れてはいけない。多くの何者かはあなたの恐怖を感じ取り、より大きな存在になって見えてくる。だから、気を強く持つことが大切だ。無視する勇気も必要になってくる。
それと武器のイメージも有効だ。私の場合は、私自身を抜き身の刀に置き換えてイメージする。一本の刀となり、相手が近づいてきたら斬る。別に刀でも銃でも包丁でも何でも良い。要は自分が強いと思うイメージである。それが、そういう連中に負けないコツだ。

まあ、今回のお話が私の体験した中で、最も新しい体験である。これ以降でまた何か楽しい体験をしたら、その時にお話しよう。
しばらくは、この15話を以て完結とする。
とりあえず、待っている人はいないだろうが、決まり文句で、
しばらく来ない次回をお楽しみに・・・・

眠り猫 wrote.
17:42:30 | 未解明の体験談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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