スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--:-- | スポンサー広告 | page top↑
未解明の体験談/第四話「トイレットホルダーの怪」
2007 / 09 / 14 ( Fri )
第四話「トイレットホルダーの怪」

突然だけど、トイレに入って用を足した後、あなたは必ず、トイレットホルダー、いわゆるトイレットペーパーに手をかけるはずだ。その時に紙が切れていたらもの凄くショックだと思う。ウォッシュレットだったら救いもあるだろうが、普通の何もない所だったら、どうしようと考え、悩むはずだ。
まあ、そういう状況も非常に厳しくショックはあるだろうが、今回のお話はそういった側面ではなく、少しだけ変わった側面の話である。

あらかじめ注意しておくが、この話はトイレにまつわる話なので、トイレ、トイレと
連呼するが、その辺りはご容赦いただきたい。

とりあえず話を進めると
トイレは通常、夏は暑く、冬は寒いものだ。家のトイレは冷暖房完備だから大丈夫、何て言う家もあるかもしれないが、それはこの際置いておこう。
夏のトイレは地獄だと思う。四方を壁に囲まれて、その密閉された空間は、臭くて蒸し暑いという最悪の環境だ。そういった環境の中では普通の人ならイライラするものだ。そんな劣悪な環境の中で私は奇妙な体験をした。

これは、私が小学校5,6年生頃のことだったと思う。やっぱり夏休みの頃だったと思う。午前中トイレに入っている時のことだった。当然の如く、その日も最高気温が30℃を越すような真夏日だった。そんな中では、汗がだらだらと流れ落ち、暑さと匂いで呼吸もつらくなり、今すぐにでもトイレを出たいという、そんな気持ちでいるときのことであった。
事が起きたとき、私の頭の中は暑い、暑いという、それだけのことで覆い尽くされていた。
ようやくトイレを出ることが出来ると思い、トイレットホルダーに手をかけようとした瞬間、目を点にして驚いてしまった。

きちんと紙はあったのだが、トイレットホルダーの丁度真上の部分に、黒っぽいシミが浮かんでいた。壁の本来の色は黄色っぽいのだが、その部分だけ何故か黒かった。
トイレットペーパーを取ることも忘れて、その黒いシミを凝視していると、シミに変化が起きた。シミは段々と形を変えて、色を所々変化させて、何かの形になった。
ようやく変化が終わった時、それの正体が何なのかわかった。

それは人間の女性の顔だった。その顔は凄く印象が強く、今でもはっきりと覚えている。何故なら、今でも時々見るからなのだが。
その顔は半分崩れていて、血で濡れた顔だった。髪の毛は肩にかかる程度だった。そんな顔が私の方にぐっと近付いてきて、にらみつけてきた。
しかし、その時の私にとっては怖がっている余裕もなかった。何故なら暑さで意識が朦朧としていたからだ。

一刻も早く、この場所から脱出したかった。
そう、このトイレという空間から。
だから、その顔が邪魔だったから、出てきた女の顔に手の平を当てて、壁に戻るように押し込む動作をした。
手に顔が当たった感触はなかったが、顔は壁に引っ込んでいった。その後はトイレットペーパーを出して、さっさと処理を済ませた。その作業を行っている最中にも顔が出てきて私の邪魔をするものだから、片手で顔が出てくる壁を叩きつつ、ペーパーを出していたのであった。

それで、トイレから出ると、親にトイレで暴れないの、とか怒られたから、2年やら前に言われた言葉をふと思い出して、そのまま言い返した。
そう、「暑いから、そういうこともあるんじゃないの」親は、何を言っているのか、わからないって顔をして、「とにかく、トイレでは暴れないの」と言うだけだった。
トイレが暴れてくる場合、トイレに言って欲しいと思ったが、それを言った所で状況が進展するわけでもないため、口にはしなかった。

それからも、たびたびトイレに入る時に、その顔が出現するため、壁を叩くと怒られるので、壁に当たる寸前で手を止めて出現するモノを防いでいた。

まあ、今となっては、そんなものが出現しても、いくら、こちらに顔を近付けてきても気にもならなくなっているので、どうでもいいことではある。
つまりは、時々変化する背景の一部、そういう風に割り切っているというわけである。

眠り猫 wrote.
16:21:52 | 未解明の体験談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<未解明の体験談/第五話「解放されたモノ」 | ホーム | 未解明の体験談/第三話「手招きするモノ」>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://meteors.blog85.fc2.com/tb.php/89-316002f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。