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未解明の体験談/第九話「おとないさん」
2007 / 09 / 14 ( Fri )
第九話「おとないさん」

あなたは、おとないさんという言葉を聞いたことはないだろうか。
どういう字を書くのかは、私は知らないのだが、要は隙間から見えるものらしい。そういったものを総称して、おとないさんというらしいのだ。
密閉された空間は自分だけのものだが、一度でも隙間が出来れば、隙間の向こうは隣になることから、お隣さんという言葉がなまっていくうちにそういう言葉が出来たのか、それとも、音もなく、いつの間にか傍にいるから、音無いさんってことなのだろうか。いずれにしろ、そういったものに遭遇しない方が良いに決まっている。

過去に放送されていた「世にも奇妙な~」でそういったテーマを取り上げていたような気もするが、記憶が曖昧な為、その番組ではなかったかもしれないが、内容だけは微妙に覚えている。
確か、1センチの隙間に人が存在していて、そこの人を見てしまってから狂っていくある人の話って感じだったと思う。もちろん、ギャグ系のノリではなく、完全にホラー系であったため、その当時は怖くて最後まで見ることは出来なかった。
何故なら、それを見ている時もおとないさんは私のすぐ近くのドアから、じっとこちらを覗いていたからだ。
当然、その番組をすぐに消して、ドアをしっかりと閉めて、しばらくはドアが再び開かないかどうか警戒しながら、ドアをじっと見ていたものだ。

まあ、私のおとないさんに対しての対処法は至って単純明快なものである。隙間を作らない。隙間があったら、どんなことをしても塞ぐ。パテなんかを利用するのも一つの手だ。横開きの戸は、つくりが悪いと、どうしても隙間が出来てしまったりする。その場合はスポンジか何かを戸に貼り付ければ、戸だけでは作ってしまう隙間を完全に塞いでくれる。
それにおとないさんの性質を知っていれば、そんなに気にする必要もない。
おとないさんは、その性質上、隙間に存在していることは話したと思う。だから、隙間をなくすのも良いが、逆に隙間ではなく、空間にしてしまえば、出てくることもないのだ。
要は戸が閉まらなければ開けてしまえばいい。彼らか、彼女らは、全く通れない場所にはいないが、誰もが通れる場所にもいないのだ。
まあ、身近な例で言えばゴキブリみたいな存在ってことだ。だから、あり得ないことだとは思うが、ゴキブリのいない所にはおとないさんも存在していない。だから、おとないさんを見たことがなくても、ゴキブリを見たことがあるのなら、その場所には、おとないさんも出現する可能性を秘めているということにもなる。

しかし、いくら対処法がわかった所で、どうしようもないケースも出てくるだろう。私の場合、何故か、そういう経験に事欠かなかったので、ある程度パターンをまとめたものを、書いておくことにする。

其の1)ドアタイプ:
主に、ドアや戸などの長細い隙間に生息する。それらは頭の先から足先までしっかりと見ることが出来る。好奇心旺盛なものになると、足を隙間から出したり、頭を出したりして、周囲をきょろきょろと見る行為にも及ぶ。
あまり長い間眺めていたり、無視している時間が長くなると、およそ半々の確率で消えてしまうか、もしくはおとないさんであることをやめて、性質の悪い何かに変化して、こちらに近づいてくることもあるので、早めにドアを閉めるなり、開けるなりして対処を勧める。

其の2)リングタイプ:
主に奥行きのない輪の仲に棲む。これらは体の一部分が見えるものであり、主に顔や目であることが多い。こいつらはあまり害を及ぼさない。
そのまま放っておいても、姿を変えることもないし、むしろ消えてくれることが主となっている。
それでも気になるようだったら、近づくと消えるという奇妙な特性を持っているので、近づいて消してしまってから、その輪を自分の目の届かない場所に保管することを勧める。
これの唯一頭を悩ませる所は、輪のある所なら、どこにでも出現する可能性があることだ。大きさは大体人の頭ほどのサイズまでの輪で確認されている。例えば握り拳を軽くつくると、手の中に小さな隙間が出来るはずだ。それで、その隙間を放置しておくと、そこに存在が発生することもある。その場合は、何らかの行動をすれば、すぐに消える。ただし、手に発生した場合には、既に自分が近くにいるせいか、見ているだけでは消えてくれない。
だから、輪をなくしてしまうようにすればいい。手を開くとかして。

其の3)点タイプ:
これは見える方がどうかしていると思うが、もし万が一見えた時のために書いておく。これは、輪では表現しきれないほどの小さな隙間に体の全身が見えるタイプのものだ。それはどのようにして見えるかというと、誰でも一度は顕微鏡を使った実験をしたことがあるはずだ。その時のように見えると言えばわかってもらえるだろうか。
気にしなければ決して見えることもないが、その気になった点を凝視していると、段々と見えてくる。
それらの表情はこちらを見てにらんでいるか、微笑んでいるかのどちらかである。それらに共通しているのは、手招きしていることだ。あまり深く見入ってしまうと、それらの腕がこちらにすうっと伸びてきて、頭や体を引っ張られる感覚におそわれる。そうなったら迷わず逃げることをお勧めする。そのまま引き込まれたことはないので、どうなるのかわからないのだが、この世界にまだ未練があるのなら、そんなものが見えた瞬間に、点から目を背けることを勧める。そして、その点にガムテープでもいいから貼り付けて、点の形にしておかないようにしてもらえればいい。

と、まあ、ここまでが、そういったものに遭遇した時の対処法ではあるが、一番良いのは、やっぱり見ないことだろう。逆に見えそうだなと思ったときは迷わず眠りにつくことを勧める。目を閉じれば基本的には安全である。
眠ろうとしても、追いかけてくるものもいるが、それは他に機会があったらお話しよう。

眠り猫 wrote.
17:08:24 | 未解明の体験談 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
--おとないさん--

カノジョにおとないさんの話をしたら、にべもなく「それって、お隣さんでしょ」と、軽くあしらわれ、アタフタしてました。
「クソッ」とばかり、Google検索したところ、懇切丁寧なるご教示に肖り、感謝申し上げます。
面目躍如。
by: のぶきん * 2008/09/12 20:39 * URL [ 編集] | page top↑
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