スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--:-- | スポンサー広告 | page top↑
未解明の体験談/第十一話「ひびの話」
2007 / 09 / 14 ( Fri )
第十一話「ひびの話」

みなさんは、ひびというものを見かけたことがあるだろうか。古いビルなどに時々見られる、あのひびである。それが元でビルが崩壊することもあるだろうが、別にそういうことが怪奇であるわけではない。まあ、ひびがあろうがなかろうが、特に怖いものでもないだろう。実際、ひびなどは発見してから、その場から離れるなり、避難すれば済む話なのだ。だから、怖い物でも何でもない。
これだけでは、一体、何の話をしているのか、さっぱりわからないだろうから、これから話すことを見てから、もう一度わからないことは検討してもらいたい。

そう、これは私が導き出した一つの概念である。幽霊やらUFOなどの超常現象、それらをまとめた概念の一つである。
ひびというものは、通常出来ていれば、その場所を覗くことで、ある程度中身が見えてしまうものだ。場合によっては、少しだけしか見えないものもあるだろう。例えば、ガラスにひびが入っていたとする。そうすると、そのひび割れた部分を通して景色を見ると、普段と違う風景に見えてくるはずだ。そこにひびが存在していなければ、わからなかった風景が広がる。
だから、それが何なのだと思うかもしれないが、これがガラスではなく、世界にひびが入っていたらどうなのだろう。

ひびでも、亀裂でも言葉は何でも良い。要は私たちが普通に生活している空間の一部に亀裂が入って、その亀裂が見えてしまったら、どうだろうか。
亀裂、それ自体には何の悪意もない。何の問題も抱えてはいない。いずれ時が流れれば、自然に修復されるものだ。空間の亀裂というものは。
この世界は常にこの世界のままであるように創られている。常識だとか、法則だとか、そういうものだ。仮に他の世界が存在しているとしても、その他の世界も独自の常識、法則に基づいて存在しているはずだ。それらは本来交わるわけもない。交わっていたら、破滅してしまっているかもしれない。
それが何らかのきっかけでひびが出来て、つながらないと、断定できるだろうか。もしも、何もない空間から突如として、何かの腕とかが出現したらどう思うだろうか。
そんなものが見えたら多くの人は幽霊とか言うはずだ。
しかし、だ。空間にひびが見える人がいて、何となく、腕をその中に入れてみたら、そう見えることだってあるだろう。
ひびの向こう側では。まだ、顔が空間から出てくる所は見たことはないが、相手も顔を出す勇気はないのかもしれない。実際、私はひびを見かけても覗くことはあっても、顔を入れてみることはないのだから。

では、具体的に、どういう風にひびは見えるものなのか。
それは、その時々で違ってくるので、まとめて言うことは出来ないが、多くの場合、ぼやけて見えることが多い。何だか、その部分に蜃気楼がかかったように歪んで見えるのだ。その歪んだ景色が何だかよく見えないのだ。
もちろん、それはどこにでも現れる。トイレでも自分の部屋でも、外でも、車を運転している最中でも。近くで何とも言えない違和感を感じた時にも出来ていることもある。その場合は、前後左右、上下に至る全ての部分をくまなく見ることで発見出来る場合もある。
見えるか見えないかは、UFOや幽霊と同様に個人差がある。これが見えなかったからといって問題があるわけではない。問題があったら、今頃問題だらけである。ただ、見えると普段よりも得した感じになることはある。
このひびが見えることがあるのは、その部分に欠陥がある場合に生じているものだ。つまり、この空間のひびが見えることで、何らかの危険を回避出来る場合もあるのだ。幸運のひびを見たことがなく、不幸のひびしか見えてこなかった為に、そういう風に思うようになった。
ひびの見えた床の上を歩くとどんなに慎重に歩いても、何故だかバランスを崩してしまうのだ。

これが自分だけに見えて、自分だけが不都合が生じているのなら、一種の自己催眠の結果、発生していることだとも言えるだろう。だが、ここで違うのは、ひびの被害に遭遇するのは、私ではなく、他の人であることが多いのだ。
ひびの見えた床を見えた上で、そこを踏んでいくのは愚か者だ。だから、私は見えた場合は、何が何でも避けていく。でも、多くの人は、そんなひびなど見えていないようで平然とその上を踏んでいくので、転んだり、バランスを崩したりするのを見た。階段で見かけるときは、転ぶ所を見たことはないが、ひざから力が抜けたようにがくっとなることなら見かけた。
空中に浮かんでいるひびでは、何かが飛んでくることが多い。蜂とか、石とか、ボールなどだ。そのひびの近くにいると、被害を受けてしまう。
つまり、ひびっていうのは、その世界の欠陥部分を表している。その部分が壊れているから、近づくなという警告でもあるのだ。

この話だけでは、幽霊やUFOと何の関係もないように思うが、そのひびの部分では、良くないことが起きやすい。法則性がないことが起きやすいということなのだ。一種の境界線になっているとも取れる。そのひびのサイズが、とてつもなく大きかったら、どうなるだろう。人と同じぐらい、建造物と同じぐらい。そんな場所に私が遭遇すれば、何かが見えることだろう。空中に巨大なひびがあったら、UFOも見えるかもしれない。
見えないだけでひびは、身近に存在している。それらがすっぽりと誰かを覆い尽くしたら、その人は見えなくなってしまう。そして、そのまま消えてしまうのか。
そのひびから垣間見えるものたちを人々はUFOやら幽霊と呼んでいるのだと私は思う。

ここまで私も話したが、正直、どういうことなのか、私にもわかっていない。
ただ一つだけ言えるのは、ひびが見えたら近づくな。離れてしまうことだ。不吉な違和感も、同じように言える。そう、それだけのことだ。

眠り猫 wrote.
17:12:39 | 未解明の体験談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<未解明の体験談/第十二話「部活動の帰りにて」 | ホーム | 未解明の体験談/第十話「小さな隙間に潜むもの」>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://meteors.blog85.fc2.com/tb.php/96-81fed81b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。