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未解明の体験談/第十三話「樹海の中にて」
2007 / 09 / 14 ( Fri )
第十三話「樹海の中にて」

小学校の頃、遠足か何かで樹海の中を抜けて華厳の滝に向かうというものがあった。まあ、樹海の中とは言っても、きちんと舗装されている遊歩道ではあったが。
その樹海の中を歩いている最中、樹海の中で動く何かがいることに気が付いていた。別にそのときは、周りを歩いている友人や先生にも見えているのだろうと思って気にしていなかった。特に気にしていなかった理由は、樹海の中で動いていたのが人であったからだ。きっと私たちと同じように樹海の中を歩いていて、案内の人がいるから森の方にも入っていっているのだろうなと思っていた。

ふと、そっちの土の所も歩きたいと思って舗装から外れた所を歩こうとして、先生に呼び止められた。ここの舗装された道以外歩いてはいけないって書いてあること、入ったら最後出ることは出来ないと立て札にも警告されていることを言われた。
しかし、現に今も樹海の中を楽しそうに大人と子供たちが楽しそうに走り回っているのが見える。どうにも不公平な気がして、立て札無視して森の中で遊んでいる人たちが、そこにいるのはいいんですかって言ってその走り回っている場所を私は指さした。すると、先生はためいきをついてそこに何がいるんですか。何にもいないじゃないですか。変なことを言って
からかってはいけませんよと言われた。
私には、逆にからかわれているような気もした。何故なら、そこに確かに人がいるのに、いないって言うからだ。

次に私が取った行動は、先生にはこれ以上話しても無駄だと思って、近くにいた友人に片っ端から聞いて回った。そこに人がいっぱいいるよねって。
だけど、全ての友人の答えは、一つだった。そんなもの、どこにも見えないよ。私には見えていて、他の人には見えてない人たち。その人たちは、先ほどよりも私の方に近づいているようにはっきりと見え始めた。
私は、ようやく、これが普段見ている問題のある住人系であることがわかり、すぐに樹海から目を背け一心不乱になって、目的地を目指して必死に歩いた。何故なら、目を背ける頃には私のすぐ近く、横やら後ろにはりついていたからだ。

その後は何事もなく、無事に華厳の滝まで辿り着いた。華厳の滝に着くと、その不思議な人たちは消えていた。きっと樹海から出ることが出来ないのだろう。
自殺者が多いことで有名な華厳の滝での集合写真では、特に何も写ることもなかった。

そのまま家路に着き、それから不幸が起きたこともない。
ただ今になって思い返すと、あの時の人たちは大人と子供に見えたけれど、単に背の高いか低いかっていうだけで、それがたくさんたくさん歩いていただけではなかったのだろうか。
そんな気がする、それだけの話。

眠り猫 wrote.
17:24:24 | 未解明の体験談 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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